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「マスター・シャーフー!」
ラン、レツ、なつめの三人は即座に手を合わせ、一礼する。シュウもそれに合わせて同じようにする。
シャーフーと呼ばれたネコはラン、レツのマスターであった。彼らの弟子であるなつめやシュウにとっても同じように獣拳の師だ。
今はある事情によりネコの姿にされているが、元々は人間であった。そんな彼は口を開いた。
「そう堅くならんでもよい。さて、ラン、レツ。今日はお主らに頼みたいことがあってのう。」
「何かあったんですか?」
レツが聞く。
「ここでの立ち話もなんじゃ、ちいと来てほしい。」
シャーフーは踵を返し、エレベーターに乗る。ラン、レツもそれに続く。
「そうじゃ、お主らにも来てもらおうかのう。」
「俺たちも?」
「わかりました。」
こうしてなつめとシュウもエレベーターに乗り込む。
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