街での生活

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エイミーの夏休みは残り一週間を切った。あまりにも村の生活に居た為、学校よりも村に居たくなったほどだ。 豚の解体は、一日一日ごとに上手くなるのがエイミー本人にすら分かった。勉強よりも仕事をしてる方が楽しい自分に気付いた。 よそよそしく感じていた牧師さん…今ではダグラスでいいよ。とまで言ってくれて、ホセと同じ位仲良くなれた。 カーツはあまり仲良くしてくれなかったけど、カーツと同じ仕事を私もちゃんとしてる事に自信が持てた。自分だけが働かず学校で勉強するのは姉らしくないし、何かズルイような気がしてた。 他の仕事もやってみたかったが、ダグラスが豚の解体をキチンとしないとどれも中途半端になるよ。と言われ納得し、毎日欠かさず解体の仕事をダグラスとしている。 きっと夏休みの終わりまで続くのだろう。 豚の解体は パズルに似ていて、飽きなかった。当てはめていくのではなく、綺麗に崩していくパズル。骨にあたらなければ、力もそんなにいらない事が分かり、筋も沿って切ればスンナリ切れる。内臓も管や皮を破いたり傷つけなければ血もそんなに出ない事も知った。 面白いとエイミーは思ってる。
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