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初章
「こらるぁ~!!」
初めての聞いた言葉だったなぁ…
親父と母さんは、俺と兄貴が寝てから毎晩の用に喧嘩をしていた。
当時、俺は3才、兄貴は5才のわんぱく坊主だったけ。
そうそう、親父の記憶は飛び飛びだけど手品ができた!
「右手と左手のどっちに入ってるかわかるか?」
単純に一円玉を上に投げどっちの手で取ったか分からなくする例のやつだ。簡単じゃん!
「右手!」
違った…
「そしたら左手じゃん」
違った………ん!?ないぞ!子供だましかと思っていたが違うのかよ!(笑)
親父はジュウタンの下から一円玉を取りだし言いやがった。
「父さんはマジシャンだ」
そしたら何で家は貧乏なんだよ!!
その後の出来事があるまでは幸せな日々だったのに…
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