― 六 ―

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映写機が映すキネマのフィルムは逆さに廻った。 クルクルと廻るフィルムを白髪少女が笑みを浮かべながら燃やしていった。 「救いようのない未来...この先の人生...もっと...狂わしてやる...」 ケタケタと笑い始める姿は、尾に赤い炎を燃やした狐にしか見えなかった。  
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