― 弐 ―

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貴方へ 貴方が立てた鯉幟は、 静かに空を泳いでいます。 時々、風の波に吹き荒れることもあります。 穏やかに流れる川には 蜻蛉が見渡せ、波の音は遠くから響き、 私の耳元まで聞こえてきます。 それは… 深く静かに終わりをもたらす音色... 「せつない...」 私の目は涙で霞み、何も見えなくなった。 どうしようもないコト... だが、貴方と私の絆は途切れぬ糸でできている。見えぬけれど、心で触れることができる...そう思う。
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