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「魔物は討滅出来ましたが……少年は見ての通り衰弱しています」
「ライル……私……」
「治癒出来ますか?」
「ええ」
ライサは杖を取り出し、彼の傷を癒した。
「頼りないお姉ちゃんでごめんね。私は剣も槍も使えないから……助けにいけなくて」
「お姉ちゃんは……わるくないよ」
そう言うとライサにすがりつくように彼は倒れた。恐らく魔物に出くわしたことが彼の精神に大きなダメージを与えたのだろう。
「3人とも、このことは理事長に報告した方がいい。私はもう行かなければならないから」
「そうするわ。シュゼット、ありがとう」
「姉さん、気をつけて」
「ああ」
そう言うとシュゼットは学園を後にした。
「行きましょう、理事長室に……」
「ああ」
「ヘリオライトはここで待っててくださいね」
ヘリオライトは頷くと、3人を見送った。
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