1章:防衛学園

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 3人は無言のまま理事長室の前に来た。ライサがドアをノックする。 「お父様、ライサです」 「入りたまえ」 「お父様って、お前!」 「あら、理事長の娘が理事長をお父様と呼ぶのはいけないかしら?」 ドアノブを回しながらライサは部屋に入る。 「ライルが倒れたの、魔物にやられてね。傷は治したけどショックが大きいみたいで……」 「そうか……ところで後ろの2人は……」 「オレはシリル、高等部の1年でシュゼットの弟です」 「僕はヴァーリ、シリル君と同学年です」 「あのシュゼットの弟……!似ているな、とても。ヴァーリ君も非常に良い目をしている」 ヴァーリは照れくさそうに笑った。 「話は把握しているぞ。先程元国軍の聖騎士ギャレットがここに来て話をしていった」 「「ギャレットさんが!?」」 シリルとライサは驚きを隠せない。 「ああ、そこで3人はこれから少々留学という形で国軍の本拠地である『月の港町』まで行ってもらう」
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