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3人は無言のまま理事長室の前に来た。ライサがドアをノックする。
「お父様、ライサです」
「入りたまえ」
「お父様って、お前!」
「あら、理事長の娘が理事長をお父様と呼ぶのはいけないかしら?」
ドアノブを回しながらライサは部屋に入る。
「ライルが倒れたの、魔物にやられてね。傷は治したけどショックが大きいみたいで……」
「そうか……ところで後ろの2人は……」
「オレはシリル、高等部の1年でシュゼットの弟です」
「僕はヴァーリ、シリル君と同学年です」
「あのシュゼットの弟……!似ているな、とても。ヴァーリ君も非常に良い目をしている」
ヴァーリは照れくさそうに笑った。
「話は把握しているぞ。先程元国軍の聖騎士ギャレットがここに来て話をしていった」
「「ギャレットさんが!?」」
シリルとライサは驚きを隠せない。
「ああ、そこで3人はこれから少々留学という形で国軍の本拠地である『月の港町』まで行ってもらう」
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