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それが今期はどうだろうか。
以前は何度失敗しようも何もいわない『箱』だったものがつつけばうるさい『人』に進化してしまったのである。
失敗は許されないのだ。
しかも、他人の体にすくなくとも一瞬はおのれの体重を預けなければならない。
それが、怖かった。
そんな私の気をよそに、馬跳びの開始の笛が鳴る。
今回のルールは簡単。
クラス全員が身長順に並んで輪を作り、
クラス全員が馬になって身長の高い側の端の一人から順々に跳んでゆく。
これだけのことだった。
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