とべない

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が、跳べるわけがない。 私はすぐさま列からよけて、 自分より身長の低い者におさきにどうぞ、と譲っていた。 でも、これでしのぎきれるわけがない。 運命の時は早かれ遅かれくるのである。 私を残して全員が跳び終わったとき、皆はクラスの長い列を前に呆然とたちすくむ私を見た。
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