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「がんばれぇ」
という声援が飛び交うとともに、
私をドツボへと落とし込んだ。
私が『馬』に手をついた。
それだけで「おおっ」という大げさな反応がくる。
まったく。
私を何者だとおもっているんだか。
友達に悪気がないのを分かってはいたものの、
ばかにされているようで、内心、くやしかった。
ついた手に力をこめる。
でもそれにジャンプがどうしても伴わない。
物理的には可能なのだろうけど、
どうしてもメンタル的なものが邪魔して、できなかった。
なのに、何も知らない傍観人共はあいかわらず
「がんばれぇ」
とまくしたててくる。
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