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あえなく御用となった僕は、芋泥棒の件を学校や家に連絡され、5日間の停学を言い渡された。
…まさかこんなことになるとは、このブランクキツいな。転校生との基本にはないな。恋も終いか。
そんな気持ちを抱え、5日が過ぎ、久し振りに学校へ向かった。
久し振りの校舎は何故かよそよそしく感じた。
『…ヒソヒソ…ヒソヒソ…おい、来たぜ芋泥棒が…』
『よく学校これたな』
…なっ!!皆が俺の陰口をたたいてる。…予想外だな。そうだ!!高橋、アイツなら…
そう思って高橋に声をかけた。
僕『た、高橋、おはよう』
高橋『…』
僕『おっ、おい、高橋?』
高橋『…話しかけんな、芋泥棒』
…まさか、高橋まで。
その日から、皆の冷たい目線に突き刺され、あの日した事に苛まれる日々が始まった。
これは、芋泥棒を犯した事から始まったイジメに立ち向かっていく一人の高校生の物語であるかに思えたが、お巡りさんも優しく、芋を栽培していたおばさんも優しく、注意だけでおとがめ無しで
『欲しい時は言ったら分けてあげるから、次からはちゃんと言うんよ。』
と芋も貰えてよかったと言う話だった。しかも、泥棒はいけない事だと反省もしたし、人々の優しさに触れ心の幅も広がってよかった。
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