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日曜日は、あっと言う間に過ぎ、おっきい木は屋久杉。
月曜日となり、日本の首都は東京都なり。
歯磨きもしたし、学校へ向うなり。
校門の手前で高橋を見つける。
僕『おはよう』
高橋『おう、おはよ』
拓也『ヒデ、高橋、おはよう』
西口拓也。1年の時は同じクラスでいつも高橋とコイツと3人でつるんでた。
2年になってクラスは違ってしまったが、今でも仲が良い。
僕『あっ、おはようございます、俺らを裏切って3組に行った拓也さん…』
拓也『すまん、こいつを守るには仕方なかったんだ…』
そう言って拓也はおもむろにカバンから【こけし】を出した。
高橋『こけして…』
3人『アハハハハ』
僕『…こけし祭りじゃあー!!!』
高橋、拓也『うおぉー!!!』
そのまま勢いでグラウンドでこけし祭りを行った。
高橋のサプライズで、伝説のこけし師、斎藤さんが登場したのには驚いた。マイこけしにサインももらった。
出店は例年通り、こけしショップばかりでつまらなかった。
終盤のこけし踊りではつい気合いを入れ過ぎて酸欠状態になるまで踊り狂った。
今年もまた、こけし祭りが終わった。毎年だが、この瞬間は言われもなく寂しい。
しかし来年はもっと良いものにしようと意気込む瞬間でもある。
今年も最高の中間達と最高の祭りを作り上げ、最高の思い出を残せたことを誇りに思う。
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