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そして、シュタウフェンベルクはこう続けた…
『彼は、かつて我々が忠誠を誓った人物ではありましたが…
今は尊敬すべき指導者と言うより…
蒙昧にして愚劣な…まるで先制君主のような人物に成り下がり果てました。
かくなる上は…彼を速やかに除去し…』
上級大将と呼ばれた男が、右手でシュタウフェンベルクの言を遮り…
言葉を繋げた。
『つまりはだ、我が総統にはしかるべき手段を持って、退陣していただき…
その後に新たな内閣を作り、その政府主導で連合軍との和平交渉をする…
という事だね?シュタウフェンベルク大佐?』
上級大将の顔は平静そのものであった。
そして、シュタウフェンベルクの顔もまた…
平素となんら変わりないものであった。
『おっしゃる通りであります、上級大将閣下。
それが我がドイツを救う唯一の手段だと確信しております。』
彼ら二人を省いた、他の面々は…
予想していたとは言え…
その会話の内容に衝撃を受けていた。
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