せんせいとどーりょー。

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「加賀見先生?」 年下だった。 けれど3年前に赴任してきたからこの学校に関して言えば、彼の方が先輩。 「なんすか」 一応嫌われないようにしてきたつもりだった。 何か彼を怒らせるようなことをしてしまったのだろうか。 「どうして君は私の上に乗ってるんだろうか?」 自分には、かなり横柄な態度の同僚に馬乗りされる理由がないのだが。 「ヤりてーな」 癖の強い髪に黒ぶち眼鏡。怠いさ全開でどこか投げやりな同僚。 見た目に似合わず白衣は何時も綺麗だった。 ……転勤先はどうしようか。
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