生と死

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人は産まれてくると、その場にいる全ての人に自分の存在を証し、それと同時に、沢山の人々に 幸せ 歓喜 をもたらす。だが、人には既に決まっていることがある。それは 「自分はいつか必ずこの世を去る」 ということだ。人は皮肉なものだ。それを知っていながらもこの世に生を受け産まれてくる。 そして、人はある 「時間」 が来るとその一生を終える。そして沢山の人々に別れを告げる。 人々は 泣いたり 悔やんだりして その人と過ごした日々を悔やむ。 一緒に笑った日々 一緒に泣いた日々 一緒に悔やんだ日々 ケンカした日々 いろんな日々や時間をその人とすごしてきた。 「まだ、一緒にいたい。」 「まだ、一緒に笑いたい」 そう思うから人はその人がこの世を去ると泣くのだ。 だが、それで終わりではない。 なぜか? それは、新たに産まれてくる新しい命を迎え、またその人と一緒に過ごすからだ。 その新しい命には前にこの世を去った人の思い 「まだ、一緒にいたい」 がこの世に届いたから産まれてくるのだ。 今この時も、沢山の人々に別れを告げたり、新しい命を祝福して喜んだりが繰り広げられている。 この世を去る事は皆が怖いと思っている事だ。 でも、 「また、会える」 そう思うと何にも怖いことなんかなくなる。なにしろ、その人にまた会えるかもしれないからだ…
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