幽泡

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UFOで麺類。   この二つから連想されるのは焼きそばだが、僕の場合はうどんを思い浮かべる。   あれは5年ほど前の夏。   常に病気がちだった僕は、太陽輝く昼下がり、遊びにも行かず縁側で一人冷やしうどんをすすっていた。   ふと、山の方に光が見えた。   その光は徐々に近づいてきた。   やがてコイン程度の大きさの円盤が、僕の隣に落ちる。   直感的に、UFOと確信した。   遠くに見えるほど大きかったUFOが、今はわきに小さくある。   その中から、生き物が出てきた。   小さいUFOから、僕くらいの大きさの生き物がでてきた。   形は人間に似ている。   そいつは、僕の食べていたうどんを一口食べた。   するとみるみるうちにうどんになってしまった。   僕は咄嗟にそいつを食べた。   今も宇宙人は僕の体内にいる。   それ以来病気にかからなくなったので、いいことにしている。
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