濃霧にうなされて。

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「俺の名は、ディーク・ラドゥ・バジータだ。変な名前だろ?自分でもわかってるさ。 …っ…だからディークってだけ呼んでくれ。 と、歳は16だ。 死んだのがその年だから、これ以上は成長しねぇみたいだな。 …っ…実は今全身に痛みがあってな。 死んでからずっとだ。 本当は…話すのも辛いんだが、うなされるのに飽きちまってよ…どうせいてぇならなんかしようと思ってな。 まぁ続きを話そう。 俺はひどい死に方をしたよ。 でも、俺の人生は楽しかった。 冒険に満ちていた。 『錬金術』と呼ばれる不思議な二人の術師にも出会った。 それに異国の少女に会うことができたんだからな。 その少女の名は・・・おおっと。 この話はあとで。 …さあ過去に戻ろうか。
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