白昼の間

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「よっおっちゃん!!」 商店街を歩いていた少年がとある屋台の前で足を止め、軽く手をあげた 「おお君か。」 屋台から顔をだしたのはしわがれたお爺さん。 口元の髭と三角巾からのぞく白髪が彼をより年寄りにみせていた。 「おっちゃん!いつものやつ頼むよ!」 少年がカウンターによりかかり笑った。 「あいよ!」 おっちゃんと呼ばれた男は慣れた手つきで用意をし始めた。 彼の店はホットドック屋。 様々な種類のスパイスやソース、それにフンワリしたパンでこの商店街ではベスト5に入る店だ。 
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