2(バベルの塔は崩れ落ちる)

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くっそぉーっ!!人生最大の赤っ恥!りぃは必死に歯を食いしばった。 「……ゆ、許して下さい……トキ様…… なぁーんて言うと思ったかばーか!!」 顔を赤面しながらも最後の意地は捨てない。りぃは口を開けトキに向かってあっかんべぇをしてみせた。 「……良い、度胸ですね」 にっこりと口角を釣り上げるが、りぃはそれが無理やりの冷笑にしか見えず自らの失態に悲痛した。 さっきちゃんと言っておけば……っ!後悔が先に立ってくれれば良いのにな……過去の経験からそう思わずにはいられない。 過去の出来事を突発的に思い起こし、少し感傷に浸るりぃにトキはお構いなしに口付けた。 口内をかき回す舌は熱く偶に離れる唇からは、甘美な吐息が漏れ、りぃの頑固な理性さえもそれは崩そうとしていた。 ゆっくりと離された唇は外気に触れ、冷たい。トキに見つめられりぃはまた大きく心臓が跳ね出した。  
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