幻想水滸伝3

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    セラはこう言ったけれど。   ……君なら、どう言った?   セラと同じことを言っただろうか。   それとも、全く反対のことを言っただろうか。   君はここにはいないけれど、君と別れてからの十五年間、ずっと言いたかった言葉があるんだ。   それを伝えたい。   心の中でもいいから。   「…ルック様…」   「……何だい、セラ」   「今この刻を、共に過ごしたいと…そう思う方が、ルック様にはいらっしゃるのですね」   「……………」   「そしてそれが、私ではないということも」   「……セラには全てわかってしまうね…」   「……では、今だけ…私がその方の代わりになりましょう。ルック様の幸せが、私の幸せですから」   「セラ……」     温かなセラの膝の温もりが、心地良く伝わってくる。   ……これが、君だったら。   子供の様に泣きじゃくって、抱き締めて。   けれどそれは、叶わぬ夢。   きっと、こんな乱暴にこの世界を救おうと考えた、愚かな僕への天罰。   最後の刻を、君と過ごせなかったこと。それが、何よりも……辛く、悲しい。                     …愛してる…      
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