始まりの日
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それをオレは幼いながらも、母さんの最後の言葉なんだと理解して、ぐずぐずと泣き続ける龍の手を握りしめながら、涙を堪えて頷いた。 オレのほうがお兄ちゃんなんだから、泣いちゃダメだと思ったんだ。 たった数分違いで生まれただけだけど、 母さんが入院してからは特に甘ったれになった龍を守れるのは、もうオレと父さんしかいないんだから、オレがしっかりしなきゃって。
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