chapter#1

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「………たしかに皐月の言う通りだな。 何が起こるか分からない不安定な霊都で、人々を護れるのは俺たちだけだしな。」 とアハトは苦笑いを浮かべて言う。 「そうね。レイ様は死んだわけじゃない。 悲しむのは死んだと分かってから………」 とカラナは相変わらず暗い表情ではあったが、意思を固めたようだった。 「たしかにそうだっつ~の! んじゃ皐月ちゃん、司令代行を頼めるかい?」 劉はニヤニヤと笑いながら皐月を見る。 「えっ!?いきなり何を言うんですか? 代行なら滝川先生が………」 と皐月は先ほどの怒りはなく、焦っていた。 「雅人さんはやることがありすぎるのよ。 偵察から司令の変わりに部隊の編成、それに貴女を護るために学校の教師。 だからね? 皐月さんが司令代行をすれば、雅人さんの代わりに私たちが護ることもできる。 お願いできない?」 と美咲は穏やかな笑みを皐月に向けて言った。
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