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1週間前-
「絆」
「はい、結依(ゆい)姉さん」
広い座敷に、姉と二人で絆は座っていた。
「貴方も16歳になり、この天神家を離れる日が来ました。」
姉は、色の薄いまっすぐ肩まで伸びる髪、ふいんきは違うが、目や唇は、絆とにている。
―天神 結依―(てんじん ゆい)(20歳)-は日本の東西南北を古来から守る「四大神族」の一つ、西を守る「天神家」を18歳の若さで継いだ「当主」である。
「はい、この天神家を離れ、「闇」を狩り「当主」を守るのが私の使命です…姉さん」
「闇」と言う言葉を聞くと、結依の表情が厳しくなる。
「近年、「闇」の勢力は強くなり、人々の心をむしばみ、増える一方…。…あなたには未熟ですが、歴代まれにみる強い「守り」の力の持ち主…」
「強くなりなさい」
諭す様に絆を見つめる。 「大切なもの全て、守れる様に…貴方にはそれができるわ。」
「はい、姉さん、必ず強くなって、「天神」を「当主」をこの町を…守ってみせます!!」
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