1.

10/12
前へ
/12ページ
次へ
……好きになって 友のために 嫌いになった 人がいました。 悲しみも 痛みも 後悔も 懺悔も 怒りも 絶望すら… 何も感じずに終わりました。 きっと 自分の中でも薄々気配を感じていたのでしょう 動揺も 戸惑いも 悩みも 抵抗も ましてや対抗心さえ 芽生えませんでした。 きっと 諦めていたんでしょう… 笑いながら友のためにその恋を応援することになりました。 何も感じませんでした。 ……… けれど、ときどき送られる貴方のその視線が 私を殺すのです 一秒だけ 殺すのです さすがに それは 身を裂く思いを 私に 呼び起こさせるのです。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加