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    求めて… 手を伸ばす。   掴んだと思ったら 引っ掻かれた。     まるで君は 猫のよう その全て… 愛しい。     きまぐれで プライドの 異常に高い君。       そんな君は 昨日   お空の 星に なりました。     いや…… 正確には      コンクリートの 赤い花になり、散りました。     ………彼岸花が… よく似合う。       どうしてなんだい? どうしてなんだい? 問うても もう 君はいない。     ただ…… 一つ 僕の目の前に 落とされた、彼岸花になった君からの 最後の メッセージ。         君が いなくなる 前の前の日…。   君は 沢山の知らない奴らに 無理矢理体を 奪われたらしいね……       それなら プライドの高い君だ…… こうするしか 仕方がなかったんだね。     ………なんて、 言うと 思ったかい?     彼岸花の君… 今僕は 沢山の監視のなか、檻の中で暮らしているよ?     そして明日… 君のもとへ 無理矢理引きちぎった彼岸花を数本持って   逢いに行く… 運命らしい。苦笑  
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