2/20
915人が本棚に入れています
本棚に追加
/136ページ
とある街の大通りに彼はいた。 そこは週末の夜だけ車が絶える。 彼はその時、道路の真ん中を歩くのが好きだった。 特徴のある鍵尻尾を水平にピンと立て彼は歩く、まるで俺が主役だと言わんばかりに。 そんな彼は黒猫。 人は彼を嫌う。 悪魔の使いだと、彼が来ると人々は不幸になると信じていた。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!