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あの頃、私はつまらないと思っていた…
あれは中学2年の夏。
いつも通りではなく、いつもより強い風が吹くあの暑い暑い夏の私。
「あー…暑いー」
そう呟きながらクーラーのリモコンを机の上から取りスイッチを入れる…
夏はこんな日常が少なくなく、私の日課になろう一歩手前だったのだ。
7時半。
アラームが鳴るが、今日はそれよりも早く目が覚めたので鳴る刹那、アラームを消した。
優越感に浸っていると階段から足音が聞こえてくるのであった。
やがてその足音が私の部屋の前で消えると、ドアの向こうから母親が覗いた…
「起きな…珍しいわね、洗濯物…干すのやめとこうかしら。」
笑いながら母親が言うので私は
「雨降ったら私は天気を左右できる女になれるよ」
と自慢げに言う。
母親は
「馬鹿なコト言ってないで朝御飯食べなさい…絵里香ちゃんと待ち合わせしたんでしょ?」
そういうと下の階に降りて行ってしまった。
私はその言葉で急いで着替えると下の階に母親を追うように行くのであった。
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