第8話 カリスマホスト

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『蓮も歌舞伎町で【Legend】の水樹 蓮として有名になったわね』 『恥ずかしい事を言わないで下さい。それもこれも皆様や愛さんのお陰ですよ』 『私も鼻が高いわ。私は蓮の客なんですもの』 『ちょっと愛さん…。蓮さんは凄く素敵ですけど凛の事もたまには褒めて下さいね』 静香は前に愛さんの店へ僕と凛が行った時に凛が掴んだ客だ。 『いいんだよ静香。俺は静香が褒めてくれるだけで嬉しいから』 『もう凛ってば可愛いんだから。静香いっぱい褒めちゃう。凛ボトル入れて』 典型的な色恋営業だった。しかし凛はあの日以来ちゃんとコントロールし静香と一切の枕営業はしていなかった。だから余計に静香は凛に入れ込んで居た。 『失礼します。蓮お願いします』 『すみません愛さん。直ぐに戻りますから待ってて下さい』 『何時もと変わらないわ。蓮の人気は理解しているもの。行ってらっしゃい』 『愛さんが優しい方で助かります。では後程…』 昇格祭の後お店のホームページや雑誌の特集を見て来店してくれる様になった客も増え連日の様に僕を含めナンバーのミンナはアチコチのテーブルをまわっていた。 勿論だが前からのお客様である愛さんや茜さんや美奈に摩耶や橋本さんに咲夜もそれぞれ決まった周期で来店してくれていた。咲夜から紹介された客もだいたいが来店してくれていた。 『お待ちどうさま摩耶』 『本当に待ってたわよ。でも蓮だから仕方ないわね。昇格祭の時のトークもカッコ良かったわよ』
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