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第2話 出逢い
僕は音大に通いながらボイトレにも通い自分の夢に向かってバイトしながら生活していた。
そんな時に道で声を掛けられ僕は歌舞伎町のホストクラブ【Legend】でホストを始めた。
本名 倉木 蒼(クラキソウ)
源氏名 水樹(ミズキ)
右も左もわからない状態で僕は夜の世界に…歌舞伎町のホストになった。
『今日からお世話になります!水樹です!宜しくお願いします!』
オーナーから紹介をされ【Legend】のホスト仲間に挨拶をして内勤の早瀬 司(ハヤセツカサ)さんにテーブルマナーや基本的な事を教わった。
基本的な事と言っても夜の世界が初めてな僕にとっては一つ一つが難しかった。
『水樹。7番テーブルの如月 昴(キサラギスバル)のヘルプだ』
水樹『はい!!』
司さんに支持され7番テーブルに向かった。如月 昴さんは【Legend】のNo.2の売上を上げている幹部のホスト。
『失礼します。ご一緒させて頂いて宜しいでしょうか!?』
出来る限り失礼のないように…僕の頭はいっぱいだった。
『あら?新人?いいわよ』
『今日から入店した水樹だよ。夜は初めてらしいから余りイジメないであげてね遥さん。座っていいよ水樹。』
これがNo.2の貫禄…僕は言われるがままヘルプ椅子に座った。
『あら昴ってば私は何時も優しいでしょ?』
『冗談だよ遥さん』
僕は灰皿の交換やなくなったアイスの交換など基本的なテーブルマナーをこなしながら一生懸命に昴さんと遥さんの会話について行こうと必死だった。
そんな時に一瞬にして店内が静かになった。
『No.1が珍しく今日は早い出勤だね』
『そうね。昴?何かあるのかしら?』
『あの人がNo.1…?』
みんなが注目している人物を僕は見詰めていた。
『水樹は初対面だったね。彼はNo.1の天音 雫(アマネシズク)だよ。水樹は教わったと思うけど幹部や上が出勤したら挨拶が基本だから行って来るといいよ』
『はい!!昴さん。遥さんちょっと失礼します!!』
僕は昴さんに言われるがまま天音 雫さんに挨拶する為に席を外れた。
『初めまして!!今日から【Legend】に入店した水樹です!!宜しくお願いします!!』
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