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僕が大声で唐突に挨拶なんてしたから驚いたのか少し間を開けてから天音 雫さんは僕に答えてくれた。
『新人君?水樹…だったかな?』
『はい!!』
『元気がいいね。夜の経験は?』
『はっ!!初めてです!!』
『そうなんだ。僕は天音 雫。甘くない世界だけど宜しくね。もう席に戻っていいよ』
挨拶を済ませた僕が7番テーブルに戻ると昴さんも遥さんも僕を見て笑い転げていた。
『アンタって面白い子ね!昴!?見たわよね!?雫のあの顔!』
『えっ!?』
『見た見た!!水樹って何時もそんな感じなの!?』
『あっ…えっと…たぶんこんな感じです。何か不味かったですか!?』
それを聞いて更に昴さんも遥さんも大爆笑していた。僕は訳がわからなくて唖然としていた。
『昴!!この子に場内入れてあげて』
『了解。水樹ちょっと司さんに7番テーブルで場内って伝えて来ていいよ』
そう言われ僕は司さんに伝えて7番テーブルに戻った
『ちょっと遥さんの相手をお願いするよ』
昴さんはそう告げると挨拶で抜けて遥さんと僕は2人で話す事になった。
『あの…遥さん!!場内指名なんて有難う御座います!!』
『いいのよ。水樹って夜は初めてなんだよね?』
遥さんは僕にお店の色々な事を教えてくれた。
『本当はヘルプは担当のボトルを空ける為に飲んだりしなきゃいけなかったり色々あんのよ。担当ってゆうのは私の席で言えば昴ね。だから君は昴のボトルを空ける為にここにあるボトルを飲まないといけない訳』
『はい!!頂いて宜しいなら頂きます!!』
すると遥さんはまた僕の顔を見て笑いながらボトルは飲まないでいいと言った。
『本当に水樹って何てゆうか新人だし当たり前だけどホストっぽくないね』
『遥さん…それは褒められてるんでしょうか?』
遥さんは優しく気さくな女性だと感じた。
『褒めてるつもりよ。まぁ~好きな飲み物でも頼みなさいよ』
僕は遥さんの言葉に甘えてカクテルを頼んだ。そこへ昴さんが戻って来たので3人で話しの続きをする事になった。
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