第2話 出逢い

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『水樹ってば面白いのよ。いい新人が入ったわね』 『そうだね。でも遥さんが僕以外を気に入るなんてちょっと妬くな』 『何を言ってんのよ馬鹿ね』 『そっそうですよ!!昴さん!!』 僕は戸惑ってたけれど2人が気遣ってくれたお陰で話し易かった。そして2人が店のナンバーを説明してくれる事になった。 『2番テーブルに居るのがNo.3の美咲 楓(ミサキカエデ)。楓はちょっと天然だけどそれが売りなんだ。さっき挨拶した雫は流石にNo.1だけあって隙がない。』 『ヤッパリ皆さん凄いんですね…僕も頑張らないと。』 話を続けていると僕が頼んだカクテルを他の従業員が持って来てくれた。 『とりあえず乾杯しましょう。水樹の夜デビューに』 そう言った遥さんと担当の昴さんにお礼を言いつつ乾杯した。 『さてと…あとは1番テーブルに居るのがNo.4の零(レイ)。この子は何気に計算高い子ね。そんで5番テーブルで偉そうにしてるのが秀虎ってゆう子でNo.5よ。この子には気をつけた方がいいわよ。目をつけられないようにね』 『ウチの店のナンバーはこんな所だよ。水樹も早く上に上がって来いよ。まだ新人なんだから焦らなくて大丈夫だしね。わからない事は僕や雫にも聞いていいし店長の岬 和真さんや司さんや他の従業員にも遠慮なくきけばいいよ。わからない事はあって当たり前だから恥ずかしがらずに聞いたり見て覚えてくんだよ』 『はい!!頑張ります!!』 『私にも遠慮なくね。頑張りなさい』 『昴さんも遥さんも有難う御座います!!』 僕は初めて着いた席がこの席で良かったと心から感謝した。 その後いくつかのテーブルに僕は訳のわからないまま着かされ勢いもあったり新人という事もあり場内を3本も頂いて新規のお客様にもフリーで着かして貰い話をしていた。 『そうなんだ。新人君って何かいいよね。私もホストって初めてみたいなモノだから良かった』 『そうですか?僕は何だか慣れるまでに時間がかかりそうで…。でも初めて同士なら話し易かったりしますよね。茜さんと話せて良かったです』 そうこう話しているとNo.1の雫さんにエスコートされ 1人の女性客がやって来た。 『凄い綺麗な人ね。どっかで見た事ある気がするけど…』
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