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しかしこれだけでは終わらなかった。
アヤは信頼する情報屋から衝撃的事実を聞かされたのだ。
容疑者は自殺ではなく、他殺だと。
事件の発覚を恐れた警察幹部が殺したのだ。
闇の闇まで知ってしまったアヤに恐れをなした幹部連中は、懇意にしていた暴力団員の協力を得て何と、アヤの家族を抹殺したのだ。
唯一生き残った妹の彩は両親を目の前で殺されたショックと、激しく抵抗した際に後頭部を強打してしまい、意識不明の重体で現在もICUで治療を受けている。
自分の行ったことが間違っていたのか?と自問自答したアヤは、ショックを受けた。
同時に、何の関係もない家族を自分のせいで巻き込んでしまった自責の念と、家族の無念や殺された容疑者の無念を怒りに変え、アヤは自分の立場を忘れて更に捜査を進めた。
結果、アヤは全ての捜査情報をマスコミに全て流すと、事件は世間に明るみになった。
これにより、事件に関係していた幹部連中は記者会見を行い謝罪と辞任。
アヤも刑事に未練はないと、上司や同僚の反対を押し切って刑事を辞めた。
ICUから出た彩は今も昏睡状態で、治療費もかさむことを身に染みたアヤは幼馴染みであり、裏の世界では天才ハッカーと称されているオミに相談して、刑事時代に培った捜査力と情報網を利用して探偵業を開くことに決めた。
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