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「この書類に目を通していただけますか、大佐。」
いつもながらの抑揚のない声で、君は毎日のように繰り返す台詞をいう。
「うむ。」
小さく返事をして私は受け取る
これが日常
毎日の光景
美しい君は私に見向きなどしない
書類を受け取るだけの繰り返されえるこの行為の後に君は必ず…
「さぼらないでくださね。」
…やっぱり
念を押すように言う君はさっさと持ち場に戻ってしまう
その金色の美しい髪
紅色に染まった美しい瞳
ふっくらしているようにみえるが、実は薄く、そして柔らかそうで触れたくなるような
いつもキリッと結ばれた口元
…是が非でも手に入れたいものだ
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