17人が本棚に入れています
本棚に追加
真っ暗で月も出てない不気味な真夜中
こんな夜に君を一人では帰らせたくない
是非送ろう
「中尉、乗りたまえ。送ってやろう。」
99%、君は私にノーといううだろう
しかし残りの1%にかけてみる
どうか申し出を受け取ってくれることを願う
「結構です。」
きっぱりと君は無表情で言った
…しかし私は見てしまった
一瞬、君の瞳が揺らいだのを
もうひと押し
「最近なにかと物騒だ。何かあったら困る。」
「自分の身すらも守れない部下がどうして補佐になれましょう。」
そう言われるとぐさっと心に刺さる
「…大佐のお気持ちは嬉しいですが、残念ながら今夜は帰る家がないので。」
最初のコメントを投稿しよう!