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食事は司令部で済ませてある
今、彼女は入浴中だ
今のうちに残った書類を処理してしまおう
ガチャ
っと音がして私は顔をあげた
「シャワー、借りさせていただきました。」
そう言って君は私を見た
シャワーを浴びたての君の髪は下ろしてあり、軽く湿っているようだ
金色の髪はいっそう艶が増していた
温かいお湯を浴びたのか、君の頬は紅色に染まっている
まるで天から舞い降りた天使といっても過言ではない
「大佐?」
君は顔をかしげた
「!?」
柔らかい
きづくと私は君を抱きしめていた
「た、大佐?どうかしましたか…」
珍しく君は動揺している
今日は珍しいことだらけだな
だが私は君を離したくない
さらに強く君を抱きしめた
シャンプーの心地よい匂いが鼻をくすぐる
きっと上品な甘い香りが、私を惑わせたのだ
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