贈碧ノ刻
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炎が、全てを焼きつくせばいい。 跡形もなく、消してくれ。 目の前に広がる青い火柱はゆらゆらと風に煽られ、頼りなくも力強くも見えた。 冬冷えする良く晴れた昼下がり、空は目が潰れそうな程に青い。 絶望と不安の間にいた頃、空はいつもいつも青く澄んでいた。 オレは荷物を手にとり炎が消えない様注意しながら、枯れ木や新聞にジッポオイルを掛け中心目掛けて投げ込んだ。
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