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14時30分。
全ての「はじまり」が、はじまったのだ。
枕元にあるケータイから、寝起きに似つかわない着信メロディーが鳴る。
職場からの一本の電話
誰から?と洗面所から声がした。
電話越しで上司は、警察から店に電話があったと言った。
イタズラかもしれないとも。
警察と言われても、身に覚えなどなかった。
不安が、
目覚めぬままのアタマにのしかかった。
鈍い動悸を感じた。
実家に確認の電話をする。
家族の誰も、電話には出なかった。
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