~Ⅱ~

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 「おはようございますわ。どうかしましたの?」 亜莉簾は、本を読んでいましたが、ページは1枚も進んでおらず、不思議に思った美咲は、亜莉簾に声を掛けました。  「何でもないよ、美咲。どうして?」 亜莉簾は首を傾げました。  「どうしてって、先ほどから1ページも進んでおられないので、どうしてかな?って思いましたの。」  「えっそうだっけ?」 亜莉簾は、びっくりしていました。  「えぇ。10分くらいたっていると思いますわ。」  「昨日、あまり眠れなくて。緊張していたのかも知れない。」 亜莉簾は、笑顔を作り笑いました。その瞬間、亜莉簾誰かに抱き疲れました。  「もしかして、俺のことを考えていたとか?」  「おはよう、水樹。大丈夫よ。あなたのことなんて微塵も考えていないから。」 亜莉簾は、笑みを見せました。  「この俺様を一瞬も考えなかったのか!?」 水樹は、驚いていました。  「もちろん。考えたといえば・・・。」 そこで亜莉簾は言葉を濁しました。
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