~Ⅲ~

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そんなことを知らない、亜莉簾と悠は、悠のタキシードを買うためにお店に来ていました。  「どれがいいかなぁ~。」 亜莉簾はいろんなタキシードを見ていました。悠は、微笑みながら、ソファーに座って悩んでいる亜莉簾を見ていました。  「悠兄、どれがいい~?って、座ってないで頑張って選んでよ!!」 亜莉簾は、悠のところへ行き手を引っ張ってたたせました。  「ごめん、ごめん。あまりにも、可愛くて見てたの。俺も、ちゃんと選ぶから許して!」  「もう~悠兄のバカ!ちゃんと選んであげないもん!!」 亜莉簾は、「プイッ」と顔を背けました。悠は、そんな亜莉簾を見て、頭を撫でました。  「亜莉簾、許して!ね?後で、亜莉簾の好きな所に行っていいから!」 亜莉簾は、怒っていながらも、悠に顔を見せました。  「本当?」と亜莉簾は、疑いの目で悠を見ました。  「俺がウソついたことある?」  「無い!」と言って、亜莉簾は悠に抱きつきました。  「じゃっ、早く決めないと!」 亜莉簾は、「うん!」と言って、再び悠のタキシードを選び始めました。
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