幸せの形

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私はある決意を固めていた。 中野千夏が長い暗闇に閉ざされている間にやっと固めあげた決意。 リリンっと柔らかく鈴が鳴った。 颯ちゃんが中野千夏の骨を手にしたことで状況が動き出した。 急速に目まぐるしく。 案の定彼は死んでも尚、颯ちゃんを救おうとした。 そんなことできやしないのに全霊でその方法を求めた。 なんとか彼を転生させたい。 このまま永遠に消されてたまるものか。 だから、だから神様許してください。 私の罪を過ちを。 そして、彼に幸福を。
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