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私が急いで駐車場に向かうと、た~ちゃんは、既に駐車場に着いており、座席を倒し横になっていた。
私は、車を横付けにし、た~ちゃんの車に乗り込んだ。
た~ちゃんの様子が、やはり、おかしい。
まず、着ている服が…。
普段なら、出勤時及び帰宅時は私服。
仕事中は、体操着のような作業着のようなユニフォームを着ている。
当然ながら、帰宅時のワケだから、私服のハズ。
しかし、着ていたのは、仕事着だった。
しかも、かなり焦っているような、何とも言えぬ形相。
『今日も1日お疲れ様。どうしたの?私服は?』
私は、恐る恐る聞いてみた。
『…………』
た~ちゃんは、下を向きブツブツと何かを言っているようだったが、イマイチ聞き取れない。
『どうしたの?』
私は、心配ながらも、ゆっくりと聞く。
『3時までは、平気だったのになぁ…畜生~』
『えっ…?どういう意味?詳しく教えて…畜生って、スタッフか利用者と喧嘩でもしちゃった?』
た~ちゃんは、結構、短気な方だし、そんな質問になってしまった。
た~ちゃんは、明らかに苛立っており、顔を真っ赤になっていた。
『3時までは、何とか俺なりに、頑張ったけど、Kが、俺のやることに言いがかりを付けてきたんだよ。納得行かないよ…』
Kとは、た~ちゃんと働くスタッフの一人で、た~ちゃんと年齢が近いが、かなりのベテランスタッフだった。連日、徹夜して、話している時に、名前を出しグチっていたので、私は、また、その人かぁ~ぐらいにしか思っていなかった。
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