過去を知り現在に起こり未来に駆ける

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「えっと……迷子かな?自分がここまで来た道とか分かる?」 俺は吹雪の不思議発言にめげることなく引き続きそう尋ねた。 来た方角さえ分かれば何とかなるんだが…… 「あれ……」 そして俺の質問に対し、吹雪はゆっくりと腕を動かして1つの場所を指し示した。 その場所とは…… 「俺の家……?」 そう、吹雪の指は完全に階段の上に向いていて本堂と俺の家がある以外なにもない。 えっ……なに?隠し子?いや、そんな訳ないか。 てか、俺の家から来たんなら1回ぐらい会ってるよな。 「違うの。あっち……」 吹雪は俺の服の袖を引っ張りながら差している指を強調して、そう正してきた。 その行為にちょっと癒されたのは秘密。 そしてその指の先をよく見てみると、指は本堂や俺の家を指しているのではなく、裏にある雪女山を指していることが分かった。 てか、雪女山!?
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