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「ちょっ、ちょっとごめんね!?」
「あっ……!」
俺は吹雪の頭に手を乗せた。
その時に吹雪はそんな声を漏らして反応してきたが、俺は構わず乗せた右手に意識を集中させる。
この行為に何の意味があるかと言うと、実は俺には霊気とかそういう類のものを感じることが出来る。
普通こういう能力は神社の神主にはなく、陰陽師とか霊媒師にあるものなのだが何故か俺には備え付けられている。
俺の中の七不思議の1つだ。
そしてまさかと思い、吹雪の霊気を探ったのだが……
「マ、マジかよ……」
そのまさかで、吹雪からは微量ではあるが霊気が感じられた。
雪女山から来たってことは雪女か?
「吹雪ってもしかして……雪女?」
俺は念のために吹雪にそう尋ねた。
他人から見ればただの変人。
「うん……ふーちゃんは雪女なの……」
そして、何故かうっとりしながら気持ち良さそうにしている吹雪の公式認定もされ、吹雪が雪女だという事が確定した。
てか、認めるの早いな。
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