4095人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………」
そして美咲の纏う雰囲気が一変して真剣な空気に。
心なしか目付きも鋭くなった気がする。
……まぁ、元から鋭いんだけど。
「…………今、失礼な事考えなかった?」
「カンガエテマセン」
美咲は的から目を外すことなくドスの利いた声でそう尋ねてきた。
どうやら堪の方も鋭くなるようだ。
…………これから気を付けよ。
そして美咲が弦を引き、照準を合わせてから手を離そうとした刹那……
「宋一ぃーっ!!次は弓道で勝負だっ!!」
「「あっ……!」」
弓道場の扉が勢い良く開き、そこから圭吾が雑魚キャラのキメ台詞のような事を言いながら入ってきた。
それと同時に放たれた矢は当然、的に当たることなく2、3mの所に落ちてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!