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「先輩お疲れ様です!」
「おう、お疲れ」
「山本じゃあな!」
「お疲れ様です」
そして今は部活も終わり、周りの部員達はどんどん帰宅していっている。
俺達の勝負は当然、美咲が勝った。
成績は美咲が4本。俺が3本。圭吾が1本。
てな感じ。
もう最初からこうなる事は予想出来ていたよ。まさにデキレース。
1本差は惜しかった……もう少しで圭吾に1ヶ月間購買のパンを奢らせる事が出来たのに。
てか、圭吾は何であんな自信満々に勝負が出来るのか分からない。
正直、圭吾の弓道の腕は並み以下。
1年の頃から何度か弓道で勝負した事があるが、殆んど的に当たった事がない。
今日は1本当たってたから多分絶好調だろうけど。
「お待たせ。帰るわよ宋一郎」
「はいはい」
そして何時も通り美咲が着替え終わるまで待たされた俺は、美咲と共に帰路に着いた。
因みに圭吾は先に泣きながら帰っていった。
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