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「今日は宋一郎の家に泊まるからね?」
「…………は?」
そして帰り道。肩を並べて歩いていると、美咲が突然そんな事を言ってきやがりました。
泊まる?なにゆえ?
「宋一郎の家に泊まるって言ったの!!」
「いや、それは聞こえてるけど……」
「なっ!?ま、紛らわしいのよ!?バカッ!!」
美咲は勘違いしたのが余程恥ずかしかったのか顔を赤らめ、俺の肩を殴りながらそう言ってきた。
逆ギレか……何て理不尽な。
この暴君が。
「てか、別に泊まる必要ないんじゃないか?」
「泊まる必要はあるわよ?明日デー……買い物に行くんでしょ?だから泊まるの」
俺が疑問に思った事を単刀直入に美咲に尋ねると、美咲は当たり前のようにそう言ってきた。
……何が『だから』なんだ?全く説明になってないよな?
しかもまた何か言いかけてなかったか?
まぁ、どうせこうなった美咲に何を言っても無駄だけどな。
俺は諦めて美咲の言葉を適当にあしらい、その後は雑談しながら帰っていった。
…………でも何か忘れてるような……
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