4095人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
「そーちゃんお帰りなのー……!」
「……誰……?この子……」
し、しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
何か忘れてると思ったら吹雪の事を忘れてたぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
俺の家の玄関の扉を開くと、吹雪が待ってましたと言わんばかりに駆け寄ってきた。
因みに美咲の家にはここに来る前に寄っていて、昼飯は俺の家で食べる事になっている。
「いや……近所の人の子供でさ……その子の両親の仕事の都合で預かってんだ……」
俺は咄嗟にそんな嘘が口から出た。
さすがに美咲とかには吹雪が雪女だとバレるのはマズイ。
てか、こんなことなら部屋に閉じ込めておけばよかった……
「へー……近所にこんな可愛い子なんていたっけ?アナタお名前は?」
美咲は1度だけ俺に視線を向けてからすぐに吹雪と向き直り、吹雪の目線まで腰を落とすと優しく微笑みながらそう尋ねた。
あー……心臓に悪い……
てか、俺にもその表情をしてくれよ。
最初のコメントを投稿しよう!