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てか、「も……」って何なんだ?藻?
「もう我慢出来ない!!この子可愛過ぎっ!!」
「ふゆぅう!?」
あぁ、そういう事か。
美咲は身体を震わせていたかと思うと、次の瞬間にはそう言いながら吹雪を抱き締めていた。
そしてその美咲の動きを予想出来なかった吹雪は、何時もの2倍くらいの声で驚いていた。
実は美咲は昔から小動物とかその辺の可愛い系には目がなく、小学生の時から子猫や子犬を今みたいに抱き締めていた。
まだその抱き締める衝動は直ってないんだな。
それより吹雪って大きい声出せたんだ……
「ふゅ……そーちゃ~ん……」
吹雪は美咲に腕ごと抱き締められている為、顔だけを俺の方へ向けて涙目で俺に助けを求めている。
……すまない吹雪。俺にはそうなった美咲を止める手立てはないんだ。
そして吹雪が解放されたのはそれから10分後のことだった。
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