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「えっ…!?いや……それはちょっと……」
しかし美咲は何か都合が悪いらしく、少しあたふたしている。
……どうしたんだ?
「そーちゃんどこか行くの……?」
小声で喋っても隣に居るから当然聞こえる訳で……
吹雪はご飯を口に運びながらそう尋ねてきた。
「今日この美咲ってお姉ちゃんと買い物に行くんだ」
「買い物っ……!?」
俺が美咲を指しながら今日の事を伝えると、吹雪は案の定。目をキラキラさせて一緒に行きたいオーラを全開にしてきた。
そう言えば何で美咲は吹雪を連れていくのを嫌がったんだ?美咲なら一瞬で賛成すると思ったのに。
「そーちゃん……ふーちゃんも一緒に行きたいの……」
「う~ん……俺はいいけど美咲がな。お姉ちゃんにお願いしてみな?」
俺は目を美咲の方へ向けて吹雪にそう促した。
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