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「そう言えば買い物って何処に何を買いに行くんだ?」
俺は自分の中から沸き起こる孤独感を消し去りながら吹雪の隣に並び、美咲にそう尋ねた。
「別に何処で何を買っても宋一郎には関係ないでしょ?」
そして美咲は、何言ってんだコイツ?みたいな目で俺を見てそう言ってきた。
俺に関係ないなら帰ってもよろしいか?
と、言いたかったが勝負に負けた事を思い出して言葉を飲み込んだ。
……こんなことなら勝負なんてするんじゃなかった。
まぁ、終わった事を後悔しても後の祭りなので取り敢えずランジェリーショップとかではないことを祈ろう。
「そーちゃんも手ぇ繋ぐの……」
そして吹雪がそんな事を言いながら手を繋いできたが別に嫌な気にはならなかったので、俺は1度だけ吹雪に視線を落としてから再び前を向き、歩き続けた。
……何かこうしてみると家族みたいだよな。
これを言うと美咲に殴られそうだから言わないけど。
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